大本山 妙心寺銘菓

建武4年(1337年)第95代天皇 花園法王が開基。

全国に約3400の寺院を有する日本最大の禅寺である臨済宗妙心寺派の大本山「妙心寺」。

2023年6月末、

興祖微妙大師六百五十年遠諱に向け、妙心寺オリジナル菓子を創作したいとご依頼をいただきました。

ご要望は

「今までにない妙心寺の完全オリジナルで」

「保存料を使わず、賞味期限を一ヶ月持たせる」

一番大事なことは

「笹屋さんらしく」と。

妙心寺担当者様の熱意と、職人冥利に尽きるお言葉に難題ではあるが

「やるしかない」という強い気持ちに。

とにかく「オリジナルにこだわりたい」という強いご要望から、

妙心寺様を象徴する法堂の天井画「雲龍図」と国宝「黄鐘調の鐘」を

モチーフに二種類の焼菓子を製作いたしました。

焼菓子の生地には保存料を使わず、バターを使用することで一ヶ月持たすことができ、

さらにしっとりと風味豊かな味わいに。

一年間かけて保存状態をテストしました。

「雲龍図」、「黄鐘調の鐘」の絵柄が生地に焼きつくように木型の製作、修正だけでも約二年半。

試作だけでも六個の型を作り、七個目でようやく納得のいくものができました。

商品開発に約二年、木型の製作に約二年半かけて商品として完成しました。

御品名を第三六代官長山川宗玄(宗休)猊下に御揮毫いただきました。

 

 

法眼雲龍 

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法堂の天井画「雲龍図」作者・狩野探幽画伯の称号「法眼」より命名。

こだわりの「あん」は笹屋守栄自家製「こしあん」。

そこにくるみ、レーズン、白ごま、ラム酒を入れることで、

それぞれから出る自然な油により一ヶ月の保存を可能にし、

さらにバター生地に負けない奥深い味わいを出すことができました。

特製「芳醇こしあん」の豊かな味わいをぜひご堪能ください。

 

 

黄鐘の調べ 

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妙心寺様が所蔵する日本最古の国宝の鐘「黄鐘調の鐘」。

その鐘を模して作成いたしました。

こだわりの「あん」は三日間かけて皮がやわらかくなめらかな舌触りに焚き上げた

笹屋守栄自家製「つぶあん」。

そこに水あめを入れてしっとりと仕上げることにより、

一ヶ月の保存を可能にし、バター生地の風味と絶妙なハーモニーとなりました。

味わいのある特製「つぶあん」の風味を楽しんでお召し上がりください。

 

今回このような機会をくださった妙心寺様に感謝、

妙心寺様のご担当者様の情熱に感動。

 

妙心寺様のみでの限定販売とさせていただきます。

【問い合わせ先】

〒616-8034 京都市右京区花園木辻北町1-5

花園会館内 妙心寺派直売店 

TEL:売店直通075-467-2990

FAX:売店直通075-467-2991

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